« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 14 | トップページ | (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 16 »

2011年8月22日 (月)

(定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 15

1月24日幸徳秋水等に死刑執行。夜帰宅後「日本無政府主義者隠謀事件経過及附帯現象」をまとめる。

「生まれたといふ葉書みて」と「そうれみろ、」(83、84)は金田一京助長女の誕生を祝う歌。
「ドア推してひと足出れば、」(86)~「何となく自分をえらい人のやうに」(96)は2月4日~12日の間に作られた。

2月1日東大病院で診察してもらったところ「慢性腹膜炎」と診断される(症状・経過から見て現代の専門家は結核性腹膜炎であったと推定)。

2月3日若山牧水が啄木宅を初訪問。

2月4日施療患者(貧しくて入院費を払えない病人)として東大病院に入院。部屋は青山(胤通)内科の18号室。結核病棟である。

いよいよ病床詠がはじまる。おそらく最初の1首も含め、すべてが入院生活の歌である。

以上の歌々は「文章世界」(博文館)と「早稲田文学」に送られた。

« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 14 | トップページ | (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 16 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/52529074

この記事へのトラックバック一覧です: (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 15:

« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 14 | トップページ | (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 16 »