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2011年9月19日 (月)

(定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 28

二月中旬土岐哀果から『黄昏』(東雲堂、1912年2月18日刊)を贈られた。

扉には「この小著の一冊をとつて、友、石川啄木の卓上におく。」と記されている。

啄木は親友の歌集を読んで最後の創作意欲をわずかにかき立てられた。

そこで作ったのが「白鳥の歌」2首であった。したがって作歌時期は1912年(明45)2月18日前後と推定される。

  呼吸(いき)すれば、
  胸の中(なか)にて鳴る音あり。
   凩(こがらし)よりもさびしきその音!

  眼閉づれど
  心にうかぶ何もなし。
   さびしくもまた眼をあけるかな

3月7日母カツ死去。

後を追うように4月13日啄木死去。

死因は結核症による全身衰弱。満26歳2ヶ月。

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