« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 28 | トップページ | 「一握の砂以後」の性格・特徴 2 »

2011年9月20日 (火)

「一握の砂以後」の性格・特徴 1

(啄木の生涯の略伝は朝日文庫版『一握の砂』巻末に付してある。参照されたい。)

以下に歌集の性格・特徴を述べてゆこう。 

『一握の砂』は啄木26年の生涯中の約24年間を凝縮した歌集であった。したがってそこにうたわれた内容の豊かさはそのまま啄木の人生のゆたかさを反映している。

これに比べると「一握の砂以後(四十三年十一月末より)」は、見てきたとおり明治「四十三年十一月末より」44年8月21日までの間に作られたのであり、その9ヵ月弱の生活が反映しているにすぎない。

しかも9ヵ月弱のうち、不治の病でたおれるまでが2ヵ月余、たおれて以後が6ヵ月余である。

こういう生活を反映する歌々であるから『一握の砂』の魅力に及ばないのは致し方ないであろう。

« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 28 | トップページ | 「一握の砂以後」の性格・特徴 2 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/52782383

この記事へのトラックバック一覧です: 「一握の砂以後」の性格・特徴 1:

« (定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 28 | トップページ | 「一握の砂以後」の性格・特徴 2 »