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2011年9月27日 (火)

「一握の砂以後」の性格・特徴 4

しかし、啄木自身の語る三行書きの意義に注目し考察した人は誰もいない。

小論「啄木短歌三行書き序論」(「新日本歌人」2004・4)で初めてその考察が行われた。

本稿は小論主旨にその後の考察の若干を加えたものである。

1910年(明43)10月22日、吉野章三あて書簡のなかで啄木はこう言っている。(今度の歌集は)「『一握の砂』と題して来月上旬東雲堂より発刊致すべく、一首を三行に書くといふ小生一流のやり方にて(現在の歌の調子を破るため)……」と。

また、「明治四十四年当用日記補遺」の「前年(四十三)中重要記事」の中にも以下の記述が見える。「十二月――初旬『一握の砂』の製本成る。……一首を三行として短歌在来の格調を破れり。」と。(太字による強調―引用者。以下同じ)

短歌の三行書きがなぜ「小生一流のやり方」なのか、土岐哀果という先行者がいるではないか。

またなぜ短歌を三行書きにすることが「現在の歌の調子を破る」こと・「短歌在来の格調を破」ることなのか。

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