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2011年9月24日 (土)

「一握の砂以後」の性格・特徴 3

『一握の砂以後(四十三年十一月末より)』(=『悲しき玩具』)で成し遂げられた啄木最大の業績は、『一握の砂』で試みた短歌の破壊と創造を、ほとんど極限まで推し進めたことであろう。
これから引いてゆくのは「短歌」(角川書店、2010年12月)に載せた小文の全体である。

短歌在来の格調を破れり
   ――啄木三行書きの意義――           近藤典彦     

啄木は『一握の砂』(東雲堂書店、明治四十三年十二月一日発行)においてなぜ全短歌五五一首を三行書きにしたのか。

啄木三行書き短歌をめぐる論考は少なくない。管見に入った文献だけでも四七編ある。

中には、折口信夫「この集のすゑに」(『海やまのあひだ』跋)(1925)、土岐善麿「短歌機構論」『短歌講座』第四巻(改造社、1932)、吉田精一「短歌における造型と韻律」(「短歌研究」1953・1)、大室精一「啄木短歌の形成(1)――『一握の砂』の音数律について――」(「佐野国際情報短期大学研究紀要」第8号、1997・3)、髙叔玲「啄木の三行書き短歌の形式とリズム」(「安田女子大学大学院文学研究科紀要」第6集、2001・3?)など卓論も少なくない。

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