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2011年9月 4日 (日)

(定本悲しき玩具)一握の砂以後 解説 21

雑誌刊行を断念した啄木はさっそく幸徳秋水・堺利彦らの「平民新聞」など出版物を調査、日本における社会主義運動の研究を開始した。

4月27日からは平民新聞にあるトルストイの長大な「日露戦争論」を筆写しはじめる。5月2日筆写完了。それからこれに非常にすぐれたコメントを書く。

「小説『墓場』に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」(未完)を書いたのもおそらくこの頃であろう。

中旬になるとP.クロポトキンの『一革命家の手記』(英書、2巻、全約600ページ)を読了。

さらに山川均「マルクスの『資本論』」、堺利彦「万国労働者同盟」、堺利彦「第七回万国社会党大会」を研究。

どれも長大なものだが、啄木はこれらを精力的に筆写した。日本の社会主義運動研究に次ぐ、西欧(つまり本場の)社会主義運動の研究である。

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