« 幻の啄木歌集「仕事の後」 3 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 5 »

2011年10月14日 (金)

幻の啄木歌集「仕事の後」 4

その後啄木の力点は詩に置かれた。

歌に戻り始めるのは、北海道に渡って以後である(1905年5月5日~)。

函館には歌の好きな才能のある新詩社系の友人たちが多く、その影響で啄木も歌作を再開したのである。

以後小樽日報・釧路新聞で歌壇を設けるなど歌との関わりを保った。

1908年(明41)4月末、創作に専心して作家になるべく上京した。妻子老母は函館の友人宮崎郁雨に預けてきた。1日も早く売れる小説を書かねばならなかった。

5月、ずいぶん書いたがよい作品はできなかった。

釧路時代に啄木の「道念」はすっかりとろけていた。のちにこんな歌をつくったように。「夏の日に蠟の融くるが如くにも我が道念の融けゆきしかな」 

3年前に東京で知り合って以来文通を続けていた、若い美人の植木貞子と逢い、肉体関係を結んだのは5月の半ばだった。

妻節子の上京も近いと思う啄木は女性があまりに積極的なのを持てあました。

« 幻の啄木歌集「仕事の後」 3 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 5 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/52962817

この記事へのトラックバック一覧です: 幻の啄木歌集「仕事の後」 4:

« 幻の啄木歌集「仕事の後」 3 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 5 »