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2011年10月16日 (日)

幻の啄木歌集「仕事の後」 5

ともかく6月上旬までがんばって書いたが結果は絶望的だった。

貞子と手を切れぬまま、九州筑紫の女性菅原芳子に文通の形でちょっかいを出し始める。吉井勇と2人で、美しい女を見つけるとその後をつけて行くという「遊び」を覚えた。

これを称して「すき歩き」。2人は今でいうストーカーまがいである。

焦燥と懊悩と自信喪失の啄木を下宿代請求の恐怖が追いつめる。

図式的に言えば、小説が書けない→金が入らない→下宿代が払えない→食住が絶たれる→まして家族を呼べない→焦燥・懊悩・自信喪失→ますます小説が書けない……。

この堂々めぐりがストレスを増幅する。貞子も芳子もすき歩きも溜まって行くストレスのはけ口ではある。ストレスは何らかの形で思いっきり吐き出されねばならない。

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