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2011年11月 4日 (金)

幻の啄木歌集「仕事の後」 13

啄木について「頭が絶えずものすごい高速回転で回っている人です」と言ったのは井上ひさしであるが(「国文学 解釈と鑑賞」2004/2)、上記の詩句の影響関係は、この夜の啄木の頭脳も1首つくる度にイメージと言葉とを「ものすごい高速回転で」動員していたことを暗示している。

「東海の小島」歌の場合にも言葉とイメージとが瞬時に総動員されていたであろうことは疑いない。

盛岡中学時代に真剣に読んだ高山樗牛「日蓮上人とは如何なる人ぞ」には、「東方の小国日本」「東海の仏子日蓮」などがあり、啄木羨望の詩集From the Eastern Sea(ヨネノグチ)の日本語訳は『東海より』であるが、「東海」は日本を指す。

啄木自身「東方海上の一島国」(古酒新酒)、「日本は……東海の一孤島」「大文明を東海の天に興す」(林中書)、などと使っている。

これらに拠ると「東海の小島」は日本である。

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