« 幻の啄木歌集「仕事の後」 16 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 18 »

2011年11月12日 (土)

幻の啄木歌集「仕事の後」 17

 1、風のごととらへがたなき少女子の心を射むとわれ弓をとる
 

 2、三百の職工は皆血を吐きぬ大炎熱の午後の一時に

 3、火をつくる大エンヂンのかたはらに若き男の屍(しかばね)をつむ (推敲前の形)

またしても奇怪・異様な歌々のはじまりである。止め処もなく作り続ける。

 49、庭の木の七本撼(ゆ)れど一本も動かず地(つち)に座して涙す

 58、わがかぶる帽子の庇(ひさし)大空を覆ひて重し声も出でなく

 59、炎天の下わが前を大いなる沓(くつ)ただ一つ牛の如(ごと)行く

 66、大木の枝ことごとくきりすてし後の姿の寂しきかなや

« 幻の啄木歌集「仕事の後」 16 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 18 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/53207508

この記事へのトラックバック一覧です: 幻の啄木歌集「仕事の後」 17:

« 幻の啄木歌集「仕事の後」 16 | トップページ | 幻の啄木歌集「仕事の後」 18 »