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2011年12月14日 (水)

幻の啄木歌集「仕事の後」 33

そこでこの日「Henabutte yatta.」のである。

「Henabutte yatta.」とは木股知史によれば、当時流行の「へなぶり狂歌」のまねをして、「ふざけて歌を作ってやった」くらいの意味である(『石川啄木・一九〇九年』)。

「わが髭の」から「青草の」までの八首がそれである。

4月20日東京朝日新聞社から帰ったばかりの啄木のところに「スバル」短歌号(5月号)の編集をしていた平出修から電話がかかってきた。短歌原稿の催促である。

Iikagen na Henji wo shita ga, hm! tsumaranai, Uta nado!

ということになる。

そして下宿を飛び出して、活動写真を観て、あてもなく1時間も電車に乗った。

21日また平出から催促の電話。「スバル」の同人間にあって啄木の短歌における存在感は「石破集」以来特別の重さを持っていたのだと思われる。

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