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2012年1月24日 (火)

復元啄木新歌集 出版!

復元啄木新歌集は2つの歌集から成る文庫本です。

  今年2012年は啄木没後100年、『悲しき玩具』刊行100年。これを記念しての出版物です。

1つ目の歌集は『一握の砂以後』。これは生まれ変った「悲しき玩具」です。100年前に出た『悲しき玩具』は土岐哀果の編集になるものですが、啄木の意図を大きく毀損する編集・いくつもの重要なルビの間違い・啄木とは違う漢字の使用等々の問題がありました。

  しかしこの問題に研究者はあまり気づきませんでした。その上土岐哀果編集という権威が大きいので、少しは気づいてもこの問題に触れようとはしようとしませんでした。

このたびわたくしが気づいた限りの全ての問題点を、啄木の原本「一握の砂以後」と先行諸研究とわたくし自身の研究とに基づいて改訂しました。その結果「悲しき玩具」が鮮やかに生まれ変わりました。

2つ目の歌集は『仕事の後』。これについてはこのブログで46回にわたって書いてきました。46回のブログは本書の「解説」部分です。通して読むとけっこう面白いはずです。

そして『仕事の後』の本文。これは苦労しました。『仕事の後』の本文を明治時代に見た人は、啄木以外では啄木が売り込みに行った先の春陽堂の編集者だけでしょう。啄木はこの原稿を解体しました。したがってまさに幻の歌集となったのです。

本書によってその歌集が読めることになりました。

さらにこの2つの歌集が1冊に編まれたことで、朝日文庫版『一握の砂』とすばらしい連関ができました。それは本書「あとがき」に書いてあります。

本書と朝日文庫版『一握の砂』は不可分の一対を成しています。 

さて、本の定価は1000円+税50円=1050円です。文庫本としては高いのですが、桜出版は社員合計2名(代表+社員=2名)のミニ出版社です。刷り部数は2000部。今のところ桜出版もわたくしも「利益」は無しです。2000部と言わず今後非常に多くの方々が買って下さることで報いられます。

の本がネット販売もする大きな書店等に出るのは約1ヶ月後だそうです。地元の小さな書店では取り寄せてくれる所とくれない所ができそうです。

購入ご希望の方へ。

ネットのホームページ「桜出版」→「E-mail」でご注文下さい。送料は出版社側が負担してくれます。

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コメント

新著出版、おめでとうございます。さっそく、桜出版に注文しました。ご苦労と熱意の結晶、楽しみに拝見させていただきます。(豊中市・ささき)

早速のコメントそしてお買い上げ、ありがとうございます。この本への反響、非常にいいようです。手応えを感じています。佐々木さんのご感想もそのうちこのコメントの形でお聞かせ下さい。なつかしいみなさんによろしく!

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