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2012年1月 7日 (土)

謹賀新年

謹 賀 新 年

旧年は日本も世界も多事多端、時代の閉塞感は深刻でした。新年の日本と世界も同様であろうと予測されます。わたくしは、起こり来る事態と相対して生きて行くしかないと、腹を括っております。

わたくし個人にとっての旧年も達成の少ない不本意なものでした。そのわずかな達成は『復元啄木新歌集』です。『悲しき玩具』を生まれ変らせ、幻の啄木歌集「仕事の後」を復元し、二つを合わせて一冊としました。今月中に出版の予定です。諸般の事情があって文庫本なのに定価は千円です。一月中旬にネットで「桜出版」をご検索いただけると幸甚です。

新しい一年のご平安を祈りつつ、不悉

上は今年のわが年賀状です。今日は正月の7日。松の内も終わろうという日になってのご挨拶、まるで寝正月をしていた人のそれみたいですが、大晦日早朝から三箇日まで屠蘇もやらずひたすら上記『復元啄木新歌集』の3校および手直しをしておりました。箱根駅伝もほとんど見ておりません。桜出版に3校ゲラをわたしたのは1月3日午後3時近くでした。

もし、私の3校ゲラ-桜出版-印刷所のどこにも大きなミスがないならば、この20日頃にいい本が出る予定です。今は桜出版-印刷所の仕事を息を詰めて見守っております。

今啄木受容の機運が盛り上がってきています。昨日ようやく認識したのですが、その契機は東日本大災害でした。あの事件を境に日本人の生き方が地に着き真摯になってきました。それに呼応するかのように啄木が日本人の心によみがえってきています。昨年4月4日、4月15日、6月9日と立てつづけに天声人語子が啄木短歌を取り上げつつ、かのコラムを感動的な3編で飾りました。

このたびの新著はこの機運の盛り上がりに貢献するものでありたい、いやきっと貢献できる、と念じております。

今年は啄木没後100周年、『悲しき玩具』刊行100年です。2010年の『一握の砂』刊行百年、2011年の啄木没後百年の諸行事は今ひとつ盛り上がりに欠けました。諸行事があっても啄木の人と作品に対する若い世代の関心は高まらず、啄木愛好世代(60代以上でしょうか)の関心もマンネリ化していました。

新しい啄木作品が必要です。断簡零墨までが全集化している啄木にそんな作品は現れようがない、のでした。

しかしそれが現れるのです。ご期待下さい。

明日から数回、幻の啄木歌集「仕事の後」シリーズをつづけます。その後のことはこれから考えます。

本年もよろしくこのブログをご訪問下さい。 近藤典彦

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