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2013年1月18日 (金)

石川啄木伝 東京編 59

 7月24日。
「今日は煙草がない。」夕方まで禁煙でがんばったが、とうとう「弓町の平民書房に阿部君を訪ねた。この男も矢張一文なしであつた。」悄然として帰宅すると金星会添削料三一銭が郵送されてきた。さっそく高級煙草敷島を三個買ってきた。「ゆるやかな煙が限りなく目をたのしませる。」
 7月27日。
  ……女中の愛ちやんが来て、先月分からの下宿料の催促。いふべからざる暗怒をかくして、自分は冷やかに応答した。女中は五六回つづけて来た。とうとう、先月分の十五円若干を、明夕までに払はなければお断りするといふ事になつた。
 当然だ。2ヶ月間3食昼寝付きでタダでおいてくれる下宿などあろうはずがない。その上女を連れ込む不良下宿人だ。

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