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2013年3月22日 (金)

石川啄木伝 東京編 90

 9月21日。万朝報に投稿した懸賞小説「芽出度落選!」。貞子から転居の知らせ。「遠からず女中に出るといふ!」 
 小説が書けないからいろいろなことをやって気を紛らしている。「国民新聞の徳富氏へ履歴書を書いて送つてやつた。無論駄目とは思ふけれど」 自分で結果まで書いている。源氏物語は第7帖目の紅葉賀まで来た。
 23日の日記。
 せつ子から長い手紙。家族会議の結果、先づ一人京子をつれて上京しようかと思つたが、郁雨君にとめられたといふ。冷汗が流れた.三畳半に来られてどうなるものか。噫。大谷女学校に教師の口、当分出ようかといふ。
 真山青果の読売新聞連載小説「死態」にえらく感心して「日本文壇近き将来の第一人は、夫れ真山青果か!」と記す。
 同じ23日後藤宙外に手紙を書き原稿料の催促。「遂に自ら処決するの勇もなく」だの「ご返事次第にて、実は何とかせねばならぬ訳」だの読みようによっては穏やかならぬ文面を含む。
 同じ日菅原芳子宛に手紙を書き、末尾近くに「お写真待上候」と書き加える。
 25日は源氏物語を蓬生から少女まで7帖も読み進める。どれだけ読めているかは推し測れないが、唐詩のようにはいかないだろう。

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