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2013年4月28日 (日)

石川啄木伝 東京編 107

 11月2日以後7日以前の日記を詮索すると、千束町に行ける日は11月6日しかない。11月1日に入手した5円の内、1日の買い物に遣った金と、塔下苑で遣った「七十銭」と掏られた「四十銭五厘」の残りがあったのであろう。それを掴んで千束町でMasako. を買い、さらにMine.を買ったのであろう。
 6日、日記を書き終えてから浅草に向かったと見える。帰ってからその記入を躊躇したのかも知れない。しかし翌日「こころの竹」のことを書いていて、記入する気になったのではないか。ともかく6日に千束町で買春の「はしご」をしたのは確かである。
 11月8日、並木が遊びに来た。「話をしながら」「鳥影」の「(三)の一を書いて送つた。並木君は”心の竹”を読んで、大分そゝられていた。」
 並木は四時半にいったん帰宅して、ふたたびやってきた。
 七時頃に並木君と二人、活動写真を見てゐた。そこから出て散歩(?)した。一人帰つたのは十二時過る五分。
 並木君は、”I don’t like to make the second page.”と言つた。予は然し信じなかつた。

 並木はともかく、啄木は塔下苑でまたしても「はしご」をしたらしい。金は並木に借りたのであろう。なにしろ月末には原稿料が入る!

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