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2013年5月 2日 (木)

石川啄木伝 東京編 109

 11月14日に藤岡玉骨が来て話をしていった。
 天理教の話が興をひいた。天理教には、多少、共産的な傾向がある。もしこれに社会の新理想を結付けることが出来たら面白からう。
 "解剖図”外一つ(天理教)の想をえた。

 藤岡玉骨は奈良県五條市出身で三高・東大のエリートコースを歩み、在学中に高等文官試験にも合格という秀才。いわゆる銀時計組である。新詩社の同人でもあった。
 このころは東大法学部政治学科に在学中で、ひと月ほど前の10月17日に啄木を訪れ、奈良県大和高田市の雑誌「敷島」42年1月号に短歌の寄稿を頼んだ。啄木は引き受けていた。新年に創刊される「スバル」に啄木の小説「赤痢」が載るが、藤岡の話によって着想を得たのである。
 11月15日
 豊後の臼杵なる平山良子といふ女――芳子の友――から手紙、御光会の詠草を直してくれと言つて来た。二四になる独身の女だと。
 和歌をたしなむ独身の24歳の女。良子が実は男だとも知らずに啄木の好色心が動き出す。

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