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2013年6月16日 (日)

石川啄木伝 東京編 131

 翌日の12日第1回パンの会が両国橋に近い第一やまとで開かれた。
 パンの会は木下杢太郎が中心となり、今創刊準備中の「スバル」に結集してくる北原白秋・吉井勇・平野万里ら青年詩人と美術文芸雑誌「方寸」に結集する石井柏亭・森田恒友・山本鼎ら青年画家がはじめた、耽美主義的文芸運動である。啄木ももちろん出席した。
 8日の日記に(吉井と)「話をし乍ら(九)の一を書いて送つた」などとあるように、「鳥影」は書き流している感じである。
 小奴とはその後も1、2回は逢っているようである。
 12月24日の第2回パンの会にも出席している。つまり啄木はパンの会創立メンバーの一人ということになる。
 12月の啄木のもっとも重要な活動は「スバル」創刊の仕事である。09年3月3日の郁雨宛書簡によってその様を確認しよう。
 「スバル」の創刊に最も熱心だったのは平野万里である。(出版を)「約束した金尾文淵堂は十一月末になつても何ら準備をしなかつた。(金がなくて)平野は一人で奔走して平出君に金を出させることにした。僕と吉井はアトでその報告をうけただけだ。」

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