« 石川啄木伝 東京編 133 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 135 »

2013年6月22日 (土)

石川啄木伝 東京編 134

 さて、「スバル」創刊号の製本は12月30日夜遅くにできたようである 。この雑誌についてはあとで見ることにして、啄木が「鳥影」と平行して書き上げ、この号に載った「赤痢」を見ておこう。梗概は以下のようである。

 赤痢の襲来を被った岩手県山間の荒れ村。時は10月末の宵。村は静まりかえっている。北のはずれに鍛冶屋がある。となりに住むのは寡婦のお由。お由の家の障子に神楽歌をうたいつつ、踊る人影が。そこへ入って行くのはお申(さる)(ばばあ)
 
 横川松太郎は岩手県南方のある村の出身である。父母は村で五指に入る田地持ちだった。松太郎はそこの一粒種。父母は家屋敷を売り払って天理協会○○支部の大会堂を建てた。松太郎は父母と共にそこに住んだ。父母は間もなく相次いで死んだ。大和の本部で「教師」の資格をもらって帰った松太郎は布教に派遣された。
 8月10日夕方この村に来た。三国屋に泊まった。(松太郎は奮発心のない、気の弱い、自信のない24歳である)
 主人に人を集めて貰って、布教をした。鍛冶屋の重兵衛が入信した。お由の家を紹介されて下宿することになった。お由も入信した。
 2、3日後(8月の14日)村を散歩して小さな東山に登り、ここに会堂を建てることを夢想する。山を下ってくる途中お常(15、6歳)にちょっかいを出され、肉体関係を結ぶ。それからは外で逢ったりお由の留守に家に引っ張り込んだり。
 

« 石川啄木伝 東京編 133 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 135 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/57640155

この記事へのトラックバック一覧です: 石川啄木伝 東京編 134:

« 石川啄木伝 東京編 133 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 135 »