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2013年8月10日 (土)

石川啄木伝 東京編 147

 さて9日の日記の結びはこうだ。
 金田一君は今夜原君の宅の加留多会へ行つた。女中には(大臣の家へよばれた)と言つて行つたさうな。予は愍然な気がした。大臣の家!
 予の新しい気持――少しもヒケをとらぬ此頃の気持は、よほど周囲の関係を変化させた。予はこの友――恩のある友を憐むの心の日に日に(2つ目の「日に」-くの字の踊り字)強くなることを悲む。

 「原君」は原敬(芝公園七号地-四二年日誌住所録)の甥の原達(とおる)(本郷追分町-四二年日誌住所録)。盛岡中学における金田一の1年先輩である。「大臣の家へよばれた」と言ったとしても目くじらをたてるほどのことでもあるまい。
 吉井にぶつかり、平野と争い、今度は正真正銘の恩人に牙をむく。

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