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2013年8月 6日 (火)

石川啄木伝 東京編 145

 7日、「新年の諸雑誌をあさ」り、読みまくった。「スバル」の次号の編集は啄木の当番である。そのための情報収集なのであろう。
 8日、午後4時頃、平出修宅でスバルの編集会議をやるとの電話。
 すぐ行つた。平野吉井平出、アトから川上君、与謝野氏、栗山君、都合七名で九時ごろまでやつた。意見はすべて予の言ふことが通つた。平野は大分予が物をいふ度に不快な顔をしてゐた。
 予は勝つた。編輯担当者はその号に全権をもつことにした。そして平野がやると言つてゐた短歌の添削までもとりかへした。平野の言ふことは皆やぶれた。
 「与謝野氏」が出席しているのは「スバル」を「明星」の後継誌にしたいからだろう。平野万里はその意を体して創刊号を編集した。啄木はその動きを徹底的に封じようとしている。啄木の編集基本方針の1つは廃刊になった「明星」の轍を踏まないこと、である。その啄木を支持した中心人物は「スバル」の出資者平出修である。
 ここに石川啄木と平出修の新しい関係が始まった。

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