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2013年9月20日 (金)

石川啄木伝 東京編 167

 「例の葉書一件」とは、今年1月10日浅草公園第五区99、分吉野やつや子という女から東京毎日新聞社経由で「葉書」が来た。石川啄木の住所が知りたいと。啄木は分吉野やが植木貞子の妹すみ子のいるところだと知っていたので、貞子が啄木の居所を知ろうとしてつや子に出させた手紙と判断していた。
 今その分吉野やに二人を呼びにやったというのである。
 と、つや子は病気だといつてすみ子一人来た、そして予なことを察して女中をひそかやつて姉貞子をよんだ! 貞子は米松と名告つて芸者になつてゐた!
 貞子という人はよほど啄木に惚れていたのだ。そして啄木はもてあまして「捨てた」のだが、今焼けぼっくいに火がつこうとしている。それどころか女性の前に出てものを言うだけで顔を赤らめたいううぶな白秋が男になろうとしている。

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