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2013年11月 8日 (金)

石川啄木伝 東京編 191

  ローマ字日記の世界  
 

 さて、これからローマ字日記の世界に入り込むわけであるが、書き手の生活条件が上京以来のこの11ヶ月間で二進(にっち)も三進(さっち)もゆかなくなったことを確認しておきたい。
 この11ヶ月間家族の上京を引き延ばし引き延ばししてきた。宮崎郁雨の援助と妻節子の健気な代用教員就職が辛うじてそれを可能にした。しかし今や先延ばしは許されなくなってしまった。啄木は家族を迎えるためにも東朝に就職した。そこで郁雨にも約束した。「三月末までに何とかして金を送つて家族をよびたいと思つてる」と。母カツは完全に本気になっている。函館にはいたくない深刻な理由もできたらしい。家族の近々の上京は必至となった。家族の上京引き延ばしという「逃げ道」はほぼ遮断された。

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