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2013年11月16日 (土)

石川啄木伝 東京編 195

 啄木は問題をすりかえる。啄木に似合わぬ非論理的な文章となる。先の「Mondai wa kore da……………」にすぐ続くのはつぎの文章だ。「Sonnara」に注意されたい。これは一体何を受けているのか。
 Sonnara naze kono Nikki wo Romaji de kaku koto ni sitaka ?  Naze da ?  Yo wa Sai wo aisiteru ; aisiteru kara koso kono Nikki wo yomase taku nai no da. ――Sikasi kore wa Uso da ! Aisiteru no mo Jijitu, yomasetaku nai no mo Jijitu da ga, kono Hutatu wa kanarazu simo Kwankei site inai.
 家族を呼ぶ準備ができない自分の問題を、日記をローマ字にした問題にすりかえた。
 「妻を愛してる」、だからこの「日記を読ませたくない」のだという。しかしすぐに打ち消す、「これはウソだ」と。
 論理は立ち消えになった。しかし文中に一片の真実はある。先に書いたように啄木はローマ字でなら自然主義者流の自己告白も可能と判断したらしい。ここにローマ字でなら書けるかも知れない告白の内容が暗示されている。それはたしかに妻には見せられないものだ。
 しかし四月一〇日に吐き出してしまうであろう。

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