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2013年11月24日 (日)

石川啄木伝 東京編 199

 4月8日
 下宿の女中は、下宿料がとどこおり、いぎたない啄木に対して相変わらず侮辱的態度をとる。腹を立てるが、もちろんがまんする。社の帰り工学士(東京帝大の卒業生)である友人と電車の中で一緒になる。向かいに腰かけている2人の老女に聞こえがよしに、東京のおばあさんはきらいだといい、いわずもがなの皮肉を友人に放ち、当惑するのを見て「kasuka na Shori(勝利)」(!)を感ずる。
 夜8時頃着物の裂けたのを縫うために針と糸を買いに出かける。そして針と糸を買わずに「yamero yamero」という心の叫びを聞きながら、今この日記を書いている洋横罫の「Tyomen(帳面)」と足袋とサルマタと巻紙と三色菫の鉢2つを買って帰る。
 「社から前借した残り五円が気になってしようがない」啄木は一番必要な品は買わずに、こういう買い物をした。
 Yo wa naze Hituyo na mono wo kau toki ni made 'yamero'to yu Kokoro no Koe wo kikaneba naranu ka? 'Iti-mon-nasi ni naru zo'to,sono Koe ga yu:'Hakodate dewa komatteru zo."to sono Koe ga yu!
 このあと金田一京助から、かれが好意をもっている女中のおきよが、ある京大生といちゃいちゃするのに嫉妬していると告げられる。

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