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2013年12月18日 (水)

石川啄木伝 東京編 211

 そのへなぶり歌を2、3首。
  わが髭の下向く癖がいきどおろしこの頃にくき男に似たれば
  その前に大口あいて欠伸するまでの修行は三年もかからん
  女見れば手をふるわせてタズタズとどもりし男今はさにあらず

 1首目は与謝野寛を、2首目は平野万里を、3首目は北原白秋を念頭に置いているのかも知れない。へなぶって、屈折した歌である。
 晶子が徹夜で歌を作ろうと言うのに、啄木はいい加減の用をこしらえて帰って来る。夜おそくなるとまたぞろ、”うつ”がぶりかえす。今日一日つまらぬことに費やしたと思う。
 ‘Tumaranaku kurasita ! ‘so omotta ga, sono Ato wo kanngaeru no ga nani to naku osorosii.
 かれをもっともなやますこと、かれの悩みの真の因(もと)は家族の上京であると思っている、あるいは思おうとしている。これを考えるとこの世でもっともたいへんな問題がのしかかってくるような気がする。
  Sasiatari seneba naranu Sigoto wa Haha ya sono ta ni Tegami wo kaku koto da ga, Yo wa sore mo osorosii koto no yo na Ki ga suru. …… Yo wa Haha ya Tuma wo wasurete wa inai, ina, mainiti kanngaete iru. Sosite ite Yo wa Kotosi ni natte kara Tegami ippon to Hagaki iti-mai yatta kiri da.

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