« 石川啄木伝 東京編 213 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 215 »

2013年12月24日 (火)

石川啄木伝 東京編 214

 きのう、おとといのわずかばかりの息抜き気分はけしとぶ。どうしよう。金だ、金をかせがねばならぬ、その金で家族を呼ぶのだ。そのためには「So da ! 30kwai gurai no Shimbun Shosetu wo kako. Sore nara aruiwa  Angwai hayaku Kane ni naru ka mo shirenai ! 」
 往生際の悪いったらない!「鳥影」という新聞小説を60回も書かせてもらって、まるでダメ。その駄作を大学館に持ちこんで突き返され、あてつけに死んでやろうかと怒り悲しんだのは半月前。それなのに、家族を呼び寄せねばならぬ→それには金が必要だ→小説を書こう、だ。このパターンをわれわれはここ1年間ずっと見てきたものだ。もうだめであることは啄木自身がもっともよく知っているはずである。
 しかし、「書けない」自分を直視しないためには、「書ける」と思う外ない。「書ける」と思うなら「書く」しかない。しかしローマ字日記はすぐこうつづく、「Atama ga matomaranai.」と。
 貸本屋が来た。6銭の金が無い。社に行く切符も1枚しかない。社をやすんで、貸本屋から借りた『将に来らんとする空中戦争』を読む(この本はH.G.ウェルズの『The War in the Air』のお粗末な海賊版である )。
 社にも行かず、小説も書かないが、読後に一編の詩をつくる。

« 石川啄木伝 東京編 213 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 215 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/58798923

この記事へのトラックバック一覧です: 石川啄木伝 東京編 214:

« 石川啄木伝 東京編 213 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 215 »