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2014年1月 6日 (月)

石川啄木伝 東京編 220

 この日の朝も下宿代の催促。書ける作家なら奮起もしよう。書けない作家に催促は「Nani wo suru Ki mo」なくさせる。どこまでもやさしい金田一がまさかの時にはこれを質に入れて遣えと言ってくれたインバネスで2円50銭つくった。前の質の利子を50銭入れ、2円持って上野の方へ足を伸ばす。広小路の商品館の中を歩いているうちに「Baka-na ! to omoi nagara, sono naka no Yoshoku-ten e haitte, Seiyo-ryori wo kutta.」
 4月16日
 この日の日記によると昨夜は例の春本を3時頃まで筆写していたのだという。書けないのだ。もう書けないのだ。昨日の逃げ場は西洋料理であったが、昨夜の逃げ場は春本の筆写だった。「ah , Yo wa ! Yo wa sono hageshiki Tanoshimi wo motomuru Kokoro wo seishi kaneta ! 」…… そして「Iyo naru Kokoro no Tsukare wo idaite」起きた。
 枕許に、宮崎郁雨からの手紙! 
  家族上京の件に決まっている。返事を書く。
 Yo no Seikwatu no Kiso wa dekita, tada Geshuku wo hikiharau Kane to, Uchi wo motsu Kane to, sore kara Kazoku wo yobi-yoseru Ryohi  !  sore dake areba yoi ! Ko kaita.  Soshite shini-taku natta.
 最後のセンテンスを読むまではついに啄木は年貢をおさめるのか、とも思う。虫のよい、甘ったれた条件を羅列してはいるけれど。

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