« 石川啄木伝 東京編 243 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 245 »

2014年2月24日 (月)

石川啄木伝 東京編 244

 9時頃だ。女中が来て岩本とかいう来客を告げる。
 床をあげて呼び入れると渋民村役場助役の息子岩本実と啄木には面識のない徳島生まれの清水という青年であった。2人は事情こそ異なれ、故郷をとび出して上京し、食いはぐれ、啄木をさがしあててころがりこんできたのである! 
 2人それぞれの家出の事情を聞いて、啄木は異様な悲しみをおぼえる。
 啄木はまちがいなく最初の上京時の自分と重ねたのである。本稿「その3」で見た「樗牛死後」の一節を想起されたい。真冬にホームレスとなった石川一は真鍋六郎という少年と二人で佐山某の部屋に置いてもらい、雨露をしのいだのだった。

« 石川啄木伝 東京編 243 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 245 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533861/59182912

この記事へのトラックバック一覧です: 石川啄木伝 東京編 244:

« 石川啄木伝 東京編 243 | トップページ | 石川啄木伝 東京編 245 »