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2014年10月18日 (土)

石川啄木伝 東京編 286

 三つ目、家族扶養義務の軽視。
 これは生業(会社勤め)軽視の必然の結果である。両親のもっていた少々の家財は新婚早々居食いした。あとは生業に就くしかない。なのに生業を軽視するのであるから、妻そして母の苦しみは大変である。苦労のさまは本稿でもその片鱗を見た。小説が書けなければ書けないほど家族は重荷となり、厄介者となる。それだけ無責任にさえなる。これも「ローマ字日記」でつぶさに見た。啄木の家族扶養義務の軽視は、さかのぼると生業・労働を生活圏外のこととみなした一禎に行き着く。

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