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2014年12月 8日 (月)

石川啄木伝 東京編 310

 「葉書」とこの書簡は、父親譲りの弱点がほとんど克服されたことを示している。ローマ字日記時に最もよく現れたそれら弱点の根深さが2か月ほどで克服されたのは一見あっけないようである。しかしローマ字日記末尾の「髪がボウボウとして、まばらなヒゲも長くなり……」に至る悪戦苦闘が啄木の「浪漫的(ロマンチツク)」をほぼ焼き尽くしていたと考えるとこうしたあっけなさは整合的に理会できる。
 このたびの自己変革の源泉はローマ字日記の悪戦苦闘の中に生まれた。その源泉を開いて清水を汲み出した最大の力が節子の「批判」であった、と言えようか。
啄木は生活人としては新生した。次の課題はなんであろう。

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