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2015年1月14日 (水)

石川啄木伝 東京編 325

 10月24日ふき子は宮崎郁雨の妻となるべく盛岡を発って函館に向かった。
 10月26日早朝節子は帰ってきた。啄木はその日の午前に書いた「百回通信」十五にこう記す。
   拝啓。障る事ありて業を休むこと五日。今日家人を迎へんが為に、昧爽車を駆つて上野停車場に到り候。
 ……
 朝の東京は、……実に隅より隅まで生活の元気充満す。すべての人の心に、すべての家の中に、すべての路の上に、ライフの生色澎湃として流れわたるを見る。小生は久振りにて此永遠に清新なる人生の活光景に接したるを喜び候。草々。

 妻を迎えた啄木の喜びが躍っている。「百回通信」四が妻の目に触れてくれることを願って書いたとすれば、この一文は新渡戸仙岳への感謝と報告とを兼ねている。

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