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2015年1月18日 (日)

石川啄木伝 東京編 327

 啄木はすでに見てきたようにナショナリストでありかつインターナショナリストであった。28日午前稿の第十七回の記事にこの啄木の面目が輝く。
  独逸の建国はビスマークの鉄血政略に由る。然り、而して新日本の規模は実に公の真情によりて形作られたり。吾人は『穏和なる進歩主義』と称せらるゝ公の一生に深大の意義を発見す。然り、而して吾人の哀悼は愈々深し。唯吾人は此哀悼によりて、事に当る者の其途を誤る勿らん事を望まずんば非ず。其損害は意外に大なりと雛ども、吾人は韓人の愍(あはれ)むべきを知りて、未だ真に憎むべき所以(ゆゑん)を知らず。寛大にして情を解する公も亦、吾人と共に韓人の心事を悲しみしならん。

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