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2015年4月18日 (土)

石川啄木伝 東京編 330

 さて、11月になった。2日せつ子は郁雨の新妻になった函館のふき子に手紙を書く 。
  私が居ないあとでおつ母さんをいぢめたさうです。そして家事はすべて私がする事になりました。六十三にもなる年よりが何もかもガシヤマスからおもしろくないと云ふておこつたさうです。おつ母さんはもう閉口してよわりきつて居ますから、何も小言なんか云ひません。くわしい事はいつか兄さんに書かうと思ひます。
  着京そうそう医者に見てもらひました。其の後気分もサツパリして心地よいやうです。
 啄木が期待したように「雨ふつて地堅まるの結果に立至」ったようだが……。
 以下は、金田一京助の20数年後の記憶であるが、かれはこの家出事件にもっとも深く関わっているのでその思い出は貴重である。後年の金田一特有の思い込みと「創作」があるとはいえ、諸資料と照らし合わせるなら、その後の嫁姑関係の雰囲気を充分に伝えている。

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