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2020年7月30日 (木)

石川啄木伝東京編1910年(明治43)その190

A 過去の体験の中へ現在の自分が入って行き、そこで
かたどる歌。        〔過去という額縁に入れる〕
   例  不来方のお城の草に寝ころびて
      空に吸はれし
      十五の心

      宗次郎に
      おかねが泣きて口説き居り
      大根の花白きゆふぐれ
 B 過去を具体的な事柄をもとに回想し、現在に戻って今の
自分または現時点を詠む歌。 〔現在という額縁に入れる〕
   例  学校の図書庫(としょぐら)の裏の秋の草
      黄なる花咲きし
      今も名知らず

      石をもて追はるるごとく
      ふるさとを出でしかなしみ
      消ゆる時なし
 C 今または近接過去の出来事、感じを詠む歌。
                〔現在という額縁に入れる〕
   例  ふるさとの訛なつかし
      停車場の人ごみの中に
      そを聴きにゆく

      やはらかに柳あをめる
      北上の岸辺目に見ゆ
      泣けとごとくに

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