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2020年7月29日 (水)

石川啄木伝東京編1910年(明治43)その189

 10月10日朝までに「忘れがたき人人」の約8割を作り終
えていた啄木は残り2割を作り出すとともに「煙」の章の
創出にとりかかる。10日朝の段階では「煙」は計101首のう
ち、まだ22首しか存在しない。章立てはされていなかった
と推定される。この日の夜から13日の朝にかけて(11日は
非番)79首が作られ、「煙 一」「煙 二」が生まれ出る。
 タイトルの「煙」は夏目漱石から借りたツルゲーネフの
小説、『Smoke』(英書)に由来する。
 汽車の煙突から吐き出される煙は変幻自在で捉えどころ
がない。想念もまた数限りなく浮かぶが捉えどころがない。
「煙」にはこうしたイメージが托されている。
 「煙 一」は盛岡中学校時代の思い出の青春をうたう。
 「煙 二」はふるさと渋民村の恋しさと思い出をうたう。
 全歌は三つのタイプに分類できる。

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