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2020年7月22日 (水)

石川啄木伝東京編1910年(明治43)その183

 啄木がⅠの歌を二つの章に振り分けるにあたって用いた
のはつぎの方針であったと思われる。
 方針その一。「一ページ二首見開き四首」に編集できる
共通の心理を内蔵した歌は「我を愛する歌」へ。その他の独
立した一首は「手套を脱ぐ時」へ。
 方針その二。「手套を脱ぐ時」にも魅力のある歌を配置す
るために、傑作をある程度こちらの章にもまわした。たと
えばつぎのような歌を。
  手套を脱ぐ手ふと休む
  何やらむ
  こころかすめし思ひ出のあり

  手にためし雪の融くるが
  ここちよく
  わが寐飽きたる心には沁む

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