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2020年7月10日 (金)

 石川啄木伝東京編1910年(明治43)その173

 その11月3日以後のある日啄木は初校ゲラの校正および
推敲を終えるとともに、真一挽歌8首を本文終わりに加え
ることにし、その原稿を書いた。そして既述のように本文に
若干の変更を加えた。さらに「序文」を書きかえ新原稿に
した。これらに2日かかったとしよう。
 とすると11月5日に、こうして校正のおわった初校ゲラ
と真一挽歌・序文の原稿とが東雲堂に届けられたであろう。
 西村は再校ゲラを作らせ、同時に真一挽歌と序文の初校
ゲラも作らせて、これらを啄木に届けた。これに2日かかっ
たとすればその日は11月7日ということになる。
 啄木は校正をおえた真一挽歌と序文の初校ゲラを東雲堂
に9日に届けたと考えておこう(8日は啄木の休日)。
本文の再校ゲラとその原稿とは手もとにおいて推敲をつづ
けていたのであろう。
 このような経緯を仮定してはじめてさきの日付不明書簡
の「それから」以下の一文が理解できるのである。当の書
簡に行こう。まず「校正刷」の3文字に着目しておきたい。
校正刷」はやはり「校正刷」と呼んでいる。

 

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